26.2.6畑宮ささの舞台「虚の王:‖」参列レポート

※ネタバレあり

 

 


第8作目、虚の王の観劇レポートを描かせていただきました、畑宮ささです。

登場人物達の衣装とデザインもますます進化して、緻密で荘厳。
シリーズ的にもおそらく佳境、何が起きても驚くまいと臨んだ初回観劇で、
前半の楽しさに早々に驚かされました。
奇妙な繰り返し、何度も散るシェヘラ、王ステLIVE級にずっと愉快!

ガラン先生にぶんぶんと振り回されるように進むお話の中では
いつもは盤外の高みから人形たちを嗤う悪魔までもが遊び倒されます。
葬列の「物語を楽しむルール」、今作での「違う摂理」の為せる業でしょうか。
あの風車小屋の中でたくさん本を読んで過ごしただろうセオドアが、
面白いお話に興味をもつのも感慨深かったです。

ラスボス的立ち位置のグレゴワール大臣の活躍も素晴らしく、
同情の余地のない悪役は王ステではかなり珍しい気がしました。
もしかして本作で一番体を張っていらしたのではないでしょうか…?

そんな彼に対抗すべく手に入れたやり直せる力は良い結果ばかりでなく、
シェヘラにとっては見たくなかっただろう面も見せつけます。
大臣達の手勢だけではなく、仲間である市民達の言動も失敗の引き金になり得る世知辛さ…ジャンの一言は衝撃的でした。
やはり悪魔の齎す力はこうでなくては。

進んでは戻り、違う道へと進む展開上、過去作に比べると各人物の感情の描写に割かれる時間は少なく感じる反面、
リュドヴィックの本心やエミールの献身を知れるのは、
ジュスティーヌ大臣率いる人食い族に街が支配される選択肢の「物語」の中でだけ。
多角度から人物を知る事ができる、本作ならではのギミックだったと思います。

そして、楽しかった前半の対価かのような終盤の展開と結末は、まさに王ステ。
黄昏で自分が手酷く裏切られても耐えたヴラドを、あれほど憤らせて落胆させるくらいに、
シェヘラは失われてしまうには惜しい、眩しくて黄金のような生き方をした人でした。
王を倒す革命ではなく、皆の願いを聞き届けてもらうための行進という手段を選んだのも、彼らしかったです。
彼は結果に満足し、現実にはなかったことになった数々の冒険を自身で物語として残すこともできました。
救われず報われず、しかし不幸ではない結末だったと思いましたが…あのラスト。

旅の始まりの初期3作、反存在の不死者ジェリコが登場した中期3作、
人生を描いた7弾を経て、第8弾でこの手を打ってくるとは思ってもみませんでした。
今後の主従の進む道、展開がより一層読めなくなって参りました。
さらにはそこに、多くの方が切望していた黒の王再演まで!

物語好きの一観客として、ひたすら心の準備に余念がありません。
まずは王ステLIVEにむけて、ペンライトとうちわの準備を進めておきます。

最後になりましたが…英題復活、とても嬉しかったです!


本編の様子はディレイ配信でお楽しみください。詳細はこちら↓

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