25.6.1王たちの流儀 Vol.2:米原幸佑

思いだす

米原幸佑が語る王ステ 彼こそが真の救世主

『王たちの流儀』第二弾は、米原幸佑さんが登場。

王ステ最古参キャストの1人であり、確かなキャリアと音楽活動での経験に裏打ちされた圧倒的な演技力・歌唱力で物語に力を与える。

時にラスボスとして、時に主人公としてシリーズの軸を担ってきた彼の眼から見た『王ステ』。その全貌に迫る。

–いよいよ『黄昏の王』を振り返っていきたいと思います!今回は非常に盛りだくさんな作品となりましたね。

米原:本当ですね『黒の王』からの過去を全部総決算みたいな内容ですよね。

なんというかもう、『王ステ』最終回なんかな?みたいな。(笑)

–そんな盛りだくさんな台本を初めて読んだ印象はいかがでしたか?

米原:それこそ、時代は変わるけれど「またウィレムできるんや!」というのもありましたし、こういう結末なのかって思ったのと同時に「こんなおいしい役どころでいいんですか!?」って感じでしたね。

今まで死んでいった先祖たちの思いがこんな形でも報われたのは嬉しかったですね。

ウィレムとして、オラニエ家としての物語に、ここでひとつ終止符が打たれるんやっていうのは思いました。

–台詞の中にもありましたが、80年戦争が終わって実に40年越しで悲願が叶った形ですね。

米原:120年前ってことですもんね、あの泣き虫ウィレムおじいちゃんは。(笑)

120年かかるんですね…でも戦争ってそれくらい重いものなんですかね。

–オラニエ家としてはヴラド・ヴィンツェルと、ある種の和解をしまして、『屍~』のテーマの歌詞を変えて共闘しながら歌うアツいシーンもありました。

米原:じつは、荒通しが終わってから、気になった箇所や「こうした方がエモいんじゃないかな」みたいな箇所を(演出の)吉田くんと相談させてもらって、オラニエ家としてよりスジが通るような形にアレンジしてもらいました。

よりよくなったモノを劇場で届けられたんじゃないかなと思ってます。

–最後は文字通り“黄昏の王”になるわけですけれども。

米原:そうですね、僕でした。(笑)

でもなんかウィレムらしいというか、オラニエ家らしい王のなり方だなって思いましたね。

しっかりと背景の説明もされているので、今まで応援してくれてた方も、『黄昏~』から入った方も楽しんでもらえるような、作品としてまとまっているのかなと思いますね。

–一作だけで作品として完成していながら、シリーズの他作品も観てみたくなるような構成ですよね。

米原:ホンマですね!

新作が出るたびに何度でも楽しめるのが『王ステ』のいいところだと思います。吉田くんも上手いことつくりますよね。

セットもどんどん豪華になって、後半なんか盆がサーヴァントの子たちの手でぐるぐる回って、俺立ってるだけでめっちゃカッコいい!みたいな(笑)。

–今回はセットを回転させる役目も担ってるサーヴァントの皆さんですが、米原さんから見てどんな存在でしょうか?

米原:もう頭が上がんないですね、ホンマに。振り付けの量もスゴいですし、転換もあるし。

自分も作演をやるようになって余計にわかったんですけど、彼らの努力と活躍はすごいなと。

僕は正直外から見てるだけですが、(鵜飼)主水が殺陣師としてしっかりやってくれてますし、彼らもやることが多すぎて稽古場で雑談してる暇もないくらいなんで。もちろん段取りの確認とかは入念にしますけど。

しかもめちゃくちゃ難しいコーラスとかもやってるんですよ。もう僕やったら絶対イヤ~って思うくらい難しいのを(笑)。

今回も結構な曲数あったから、これも全部覚えてみんなよく頑張ったな〜って親心みたいな気持ちで見てます。ホンマにプロフェッショナルですよね。

–サーヴァントはサーヴァントの、メインキャストはメインキャストの仕事をキッチリとやってワンチームで作ってるんですね。

米原:そうですね。役割は違えどリスペクトはもちろんしているので。

困っていたら助けてあげたいし、でも不必要にベタベタしない、いい関係やなって思いますね。

–お互いに背中を預けるような感じですね。

米原:やってて気持ちがいいですよね、『王ステ』の座組は。

話し合いたいところはとことん話し合えるし、逆に任せたいところはドンと任せられるので。

–今回は、いや今回も!上仁(樹)さん演じるダグラスといつも一緒ですが、上仁さんとのお芝居はいかがですか?

米原:もうね。“勝手知ったる仲”なんで。もうずっと介護してもらってます。(笑)

今はもう、幸佑さんじゃなくて“王”って呼ばれていて。「王、次はこちらです!」みたいな。

–舞台裏でも主従関係でいるんですね!。

米原:ですね。「振り付け教えて〜」とか。帰り道とかも「あそこのシーンてさ」って互いに話しながら帰っています。

プライベートでも従者でいてくれてますね。ずっと一緒!

–今回は、お馴染みのメンバーの中に若い3人の新メンバーがいる、というような座組でした。一緒にお芝居してみていかがですか?

米原:「新しい、若いエネルギーっていいな」と、自分の課題が山積みなのにすごく客観的に見てしまっていました。でも新旧良い雰囲気で混ざり合ってるなって思いますね。

その上で、個々が本番までにもっとよくしようというトライが見えて、誰ひとり妥協していないなと。

初日が開ける瞬間まで調整とトライを繰り返して、ゲネで多少ミスったとしても本番に照準を合わせてできているなって感触です。

それこそ、元々歌だったところをあえて台詞にしてもらったりとかもしてるので。

–そんなレベルの調整が入るのですか…。

米原:そうなんですよ。台詞の方がかえって説得力出るんじゃないかなって思う部分もあって。

ギリギリまでトライアンドエラーして劇場に持っていってます。

–米原さんから見て、この先の王ステでこんな展開あったらいいなというのは何かありますか?

米原:次はイヴリンの回収をしてほしいですよね。彼のその後というか、彼も“死ねない呪い”にかけられているので。

(矢部)昌暉のオリヴァーの思いがどうなったのかは気になりますし、あとはメフメトの再来とかもやってみたいですね。まったくの新キャラでもいいんですけど、そこらへんの回収とかも楽しいんじゃないかなって思います。

またヒールな役どころもやってみたいですし笑。

–米原さんご自身はどのポジションの役が楽しいとかあるんですか?

米原:どのポジションも楽しいですね。

王ステでは毎回ちょいちょい味変させてもらってるんで。ラスボスから主役からヒロインポジから…毎回変わるから楽しいです。

今回はおいしいところを持っていくような役ですし。

でも僕がまだまだ元気なうちに『屍~』は再演させてほしいですね。

–『屍~』の再演はアツいですね!

米原:より大きい会場で、豪華なセットで、もう1回やってみたいですね。でもあの六行会でやった、人力の“ザ・演劇”って感じも好きなので、その要素は上手いこと残しつつ。

最後はホンマに力尽きるんで、できるだけ元気なうちにやりたいです(笑)。

–最後に、米原さんにとって“王ステ”とは?

米原:ええ〜なんやろ?ロマン…いや違うな…遊びでもないし…いや〜ひとことで言えへんな〜でもひとことで言いたいな…!

あのハンバーガーのパンのところってなんて言うんでしたっけ?

–???バンズのことですか?

米原:そうそれ!「バンズが美味いハンバーガー屋さん」で!

–その心は?

米原:パッケージはもう仕上がってるので、中身の具材を僕ら好み、お客さん好みに仕上げて、同じ『王ステ』という作品でも毎回違う味が提供できているんじゃないかなと思うんです。

フィッシュバーガーもあれば、ヘルシーなアボカドバーガーみたいなのもあるじゃないですか。

毎回違う味の、でもしっかり美味しい“”王ステ』を楽しんでもらえていたら嬉しいですね。

『黄昏の王』は照り焼きビッグバーガーですかね(笑)。

米原幸佑にとって“王ステ”とは…

ーバンズが美味いハンバーガー屋さんー

Text & Interview アセビカンナ

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