2024.11.13MAGAZINE黄昏の王

霧の向こうの救世主、「黄昏の王」ゲネプロレポート

『王ステ』シリーズ待望の第6弾、遂に開幕!

 

イルミナスが誇る超人気シリーズ『王ステ』。"誰も救われない、誰も報われない物語"をキャッチコピーに、美しく残酷な悲劇の世界を男性俳優のみで描く。その第6作目となる『黄昏の王』のゲネプロレポートを"ネタバレ無し"でお届け!ディレイ配信の観劇前に予習として読んでおけば、作品をより隅々まで味わえるはずだ。

 

①舞台は"霧の都"ロンドン

今作の物語の舞台となるのは深い霧が立ち込める英国の首都ロンドン。多くの人々が住む英国の中心でありながら貧富の差が激しく、民衆は流行する黒死病や農作物の不作による飢餓に苦しんでいた。更には夜になると霧の中から現れる"謎のバケモノ"による連続不審死が相次いでいるという。そんな哀しみ渦巻く"霧の都"で、密かに革命の火種が生まれようとしていた…。

②吉田マジック炸裂!美しすぎる照明

王ステの醍醐味の一つといえば、演出家:吉田武寛氏と照明家:高橋文章氏による見事な照明演出だ。今回も客席頭上を見上げれば、まだ明かりの灯らない無数の灯体たちが活躍の時を今か今かと待っている。ひとたび舞台の幕が上がれば、アナタの推しを時に美しく、時に切なく、時に勇ましく照らし出してくれるだろう。心奪われる光のマジックを是非映像でも堪能していただきたい。

③"スペゼロ"での新たなる挑戦

今作の劇場は、新宿『こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ 』。演劇ファンの間では"スペゼロ"の愛称で親しまれる劇場だ。そんなスペゼロに王ステが遂に上陸!客席は高めに傾斜がつけられており後方席でも観やすく、横にしっかりと広いため上手からと下手からでは視える景色もガラリと変わる。更に今回はいつにも増して、中通路を使った演出もふんだんに用意されている。多彩な画を創り出す吉田演出とも相まって眼がひとつではとても足りない!まぁ眼球は2つなんですけれども。2回目も3回目も、何度だって新たな発見ができるだろう。

 

④まさかの五つ巴!?入り乱れる勢力図

今作の舞台は17世紀末の革命の機運高まるロンドンだ。そんな中で15人のメインキャラクターがそれぞれの思いを胸に、時に行動を共にし、時に対立しながら物語が進んでいく。物語開始時点での各陣営とキャラクターを紹介していこう

旅人1:ヴラド(佐藤弘樹),ヴィンツェル(鵜飼主水)

主ヴラドとその従者ヴィンツェル。ふたりの正体は悠久の時を生きるヴァンパイアだ。長い旅路の末行き着いたロンドンで、彼らは人々とどう関わるのか。

旅人2:ジェリコ(磯野大)

幼馴染の従者ニコラを救おうとした際、悪魔に呪いをかけられヴァンパイアとなったが、そのニコラはヴラドとヴィンツェルとの戦いの最中に殺されてしまった。今は独りで世界を旅をしているようだ。

英国軍:ルイス(白金倫太郎),ジェフリー(服部武雄),ロイド(高岡裕貴)

将軍ルイスとその側近ジェフリーが率いる英国軍。ロイドはさらにその部下だ。政府への不満が高まるロンドンで、反逆の意思を持つ民衆を捕らえては厳しい取り調べや拷問を行っている。

 

革命軍(ヴラド・ヴィンツェル側):ジェイ(森田晋平)、バート(石沢瑠架)、コナー(馬越琢己)

中心となるモンマス公のジェイ、最年少でみんなの弟バート、頭脳派眼鏡キャラのコナー。ヴラドとヴィンツェルを救世主とし、革命軍の仲間を集めていく。

 

革命軍(ジェリコ側):エヴァン(足立英昭)、ブレイク(宮脇優)、ブラッドフォード(田中晃平)、ガブリエル(武井雷俊)

ジェリコに仕えようとするエヴァン、若く血気盛んなブレイク、みんなのお兄さん的存在でクールなブラッドフォード、ムードメーカーのガブリエル、とこちらも個性的なメンバーが集まっている。

 

ネーデルラント:ウィリアム(米原幸佑),ダグラス(上仁樹)

スペインとの80年戦争の末に独立を果たしたネーデルラントのオラニエ公ウィリアム3世と、先祖代々従者として仕えるダグラス。革命軍から協力を求められているようだ。

以上の6陣営に分かれている。最初にこのことを念頭に置いておくと、王ステにまだ慣れていない方も物語をスムーズに楽しめるだろう。彼らの関係性をしっかりと理解してあげることで、作品の"エモさ"が格段に上がる。男たちの熱い絆にも注目だ。

⑤ホントに6人?大活躍のサーヴァント

王ステ影の立役者といえば、皆さんご存知サーヴァントの面々。時に庶民に、時に兵士に、時には舞台装置そのものとなる彼らの活躍にまで眼を光らせてこそ、真の"王ステオタク"と言えるだろう。今回も大忙しのサーヴァントの皆さんをご紹介しよう。

先ずは安定の中谷優斗、峯孝仁は王ステ本編に5度目の出演、シリーズファンならお馴染みだ。果たして中谷くんは何回死ぬのか?峯さんはメガネが無くて本当に大丈夫なのか?"いつもの2人"の活躍に今回も期待だ。

久しぶりの登板となったのは天戸拓磨、南舘優雄斗。天戸は『屍の王』ぶり、南舘は『星屑の王』ぶりの参戦となる。細身な身体で躍動する天戸くんと経験豊富な南舘さん。2人とも久々の王ステに気合十分だ。

"オタクたちのスパイ"こと佐野遥喜は『蒼穹の王』からの参戦ながら持ち前のコミュ力で迅速に座組へと溶け込み、日々推したちとのツーショを皆さんに供給している。小柄な体格を活かしたスピーディーなアクションと甘いマスクのギャップに驚かされることだろう。

今作からの初参戦となるのは加納義広。殺陣振付を担当する鵜飼とは"兄弟弟子"の仲で、「殺陣振付助手」としても参加している。実力は折り紙付。鋭い剣筋で、メインキャラクターへと襲いかかる。

以上の6名、彼らの活躍も要チェックだ。

⑥新規勢よ、"王ステ沼"へようこそ

今作から王ステを観劇するそこのアナタ、

「おめでとうございます」

アナタは我々にはもう不可能な楽しみ方である、「最新作から入って過去作を一気見」というなんとも贅沢な味わい方ができるのだ。特に今作は3作目『屍の王』と4作目『黎明の王』との繋がりが深い。DVD,Blu-rayはILLUMINUS STOREに取り揃えられている。さぁ、一緒に堕ちよう、"王ステ沼"へ。

 

Textアセビカンナ

「黄昏の王」ディレイ配信詳細

期間限定でZaikoにて配信を行います。

配信期間:11/15(金)10:00 ~ 11/22(金) 23:59
視聴チケット:3,000円(税込)
販売ページURL:https://illuminus.zaiko.io/item/368068

視聴チケットは販売中!

 

「黄昏の王」マルチアングル配信

期間限定でILLUMINUS  video store(Play video store)にて配信を行います。

配信期間:11/22(金)10:00 ~ 11/24(月) 23:59
視聴チケット:3,000円(税込)
販売ページURL:https://illuminus-video.stores.play.jp

※視聴チケットの販売は今しばらくお待ちください!