25.11.20PLAY JOURNEY! のはじまり

「SOUND BAR HOWL」は、舞台と客席がはっきり分かれている劇場のようなスペースではありません。
狭いフロアにお客さんと演者が一緒にいるような環境で、しかもサウンドバーとして使われているだけあって音響スピーカーのクオリティも非常に高い。
そこで演出の吉田さんは、『NO TRAVEL, NO LIFE』をそのまま上演するのではなく、このホステル企画に合わせて脚本を再構築してくれました。
原案をもとにした「アジア編」、さらに須田さんの写真集『GIFT』を題材にした「キューバ編」がここで生まれ、「PLAY JOURNEY!」のコアとなる「ゼロ距離演劇」「体感型演劇」というコンセプトも、このときに吉田さんから提案されたものだったと記憶しています。

「PLAY JOURNEY!」の「アジア編」「キューバ編」の演出を担当した新里さんは、SEや環境音をパーカッションで表現し、お客さんを巻き込んだライブ感のある上演に仕上げてくれました。
さらに須田誠さんには、旅の写真展示もお願いしました。
ホステルの入口から地下への階段にかけて写真を並べ、宿泊客や観客が写真を眺めながら地下のバーへと降りていく。この導線自体が「PLAY JOURNEY!」の世界観をつくってくれました。

公演時間は、バーが動き出す前の平日19:00〜20:00。
終演してちょうど20:00になると、今度は宿泊している外国人旅行者たちがお酒を飲みにやってきます。
旅をテーマにした演劇を観た直後に、実際の旅人たちがどっと店内に入ってくる。その光景までもが演出の一部のようで、この場所でやる意味が最後まで途切れず続いていました。

PLAY JOURNEY!は、こうした“場所の文脈”から立ち上がったシリーズです。
ホステルという“旅人が集まる場所”で、“旅の演劇”を上演する。
空間・導線・時間帯・お客さんの出入り、そのすべてが一つの体験としてつながるようにデザインする。
あの八丁堀での経験が、いまもこのシリーズの原風景になっています。
プロデューサー 小宮山薫
PLAY JOURNEY! 公演概要はこちら

【公演名】
PLAY JOURNEY! series #1「Laugh Journey!」
【作・演出】
23
【音楽】
タカハシコウスケ
【日程】
2025年11月21日(金)〜11月24日(月祝)
【出演】
渡辺和貴
田中晃平
西海龍人
馬越琢己
武井雷俊
【演奏】
タカハシコウスケ
【公式HP】
【公式X】
https://x.com/PLAYJOURNEY_S
@PLAYJOURNEY_S
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