いよいよ今週16日から中野ザ・ポケットにて「花嫁は雨の旋律」が幕をあける。
ヒロインである、北澤早紀は本作品が初舞台となる。作品への想い、"雨"という役への想い、そして初舞台である自身の想いをたっぷりと語ってもらった。


出演が決まったときはめちゃめちゃ嬉しくて泣いてしまいました!(北澤)

北澤 今回は、はじめて自分で書類を送ったんです。「UBUGOE」という舞台で、今回の作品のショートバージョンを見せていただいてから、すごく思い入れのある作品でした。その時も、はじめての朗読劇、はじめてのAKB48グループの外での演技のお仕事でした。それが舞台化されると聞いて、「どうしてもやりたい!」って思ったんです。出演が決まったときはめちゃめちゃ嬉しくて泣いてしまいました!今からドキドキです。

・昔から、「お芝居」で舞台に立つことは夢のひとつだったのでしょうか。

北澤  (舞台を)見るのが好きなんです。いつも見ている側だったので、「いつか舞台に立ってみたいな」と思っていました。ただ、全く経験したこともないので、どんなものかもわからなくて、好奇心の方が強かったです。「どういう気持ちで役に入ったりしているのかな…」と思いながら、メンバーの舞台を観に行ったり。そういう中で「やっぱり好きだなあ」という気持ちが強くなっていきました。

・ジャンルとしては、どんな舞台がお好きなのでしょうか。

北澤  少しだけファンタジー要素が入っているものです。今回の舞台のように、現実の中に少しだけ違うことが起きるような…。「こんなことが起きるのか!」というような、違う色が入っていると、個人的にはすごく引き込まれてしまいます。

・今回の共演者の皆さまとお会いしたり、お稽古がはじまっての印象はいかがですか?

北澤  マネージャーさんにも、よく聞かれるんです!「雰囲気はどう?」って(笑)。でも、とにかくすべてが未体験なので、わからなくて…。ただ、すごく皆さん優しいです。私が初めてのことばっかりで、動線の覚え方もわからないし、台詞を覚えるのも必死なのに、すごく優しくしてくださって…いつも助けられています。リラックスできるほどは、まだ余裕がないのですが、皆さんの優しさが本当に支えになっています。


自分にはお父さんへの反抗期がなかった。
あまり話さなくなるような状態を「どう表現できるかな?」と考えてます(北澤)

・相手役の中谷智昭さんとご一緒してみて、いかがですか?

北澤 中谷さんはとても色々な経験を積まれていて、いつも的確にアドバイスをくださるんです。「自由にやっていいよ」とおっしゃってくださりながらも、「ここはこうした方がいいよ」という感じで、すごく的確です。

・ 主人公の雨はどんな役ですか?
北澤 幼稚園生から高校生くらいまで、少しずつ成長していく…という流れを2時間で演じなければならないので、すごく難しいです。前に朗読劇でやらせていただいた時に、割と素に近い状態で話していたら「もう少し大人っぽくてもいいよ」と言われて、「自分の話し方はちょっと子供っぽいのかな?」と思いました。子供の頃より、高校生になったクライマックスの、しっとりした所の方が苦戦しています。「どうやったら、大人っぽくなれるかな」って(笑)。

・演じていて「一番しっくり来る年代はここだな」と感じるのは、どこでしょうか。

北澤 小学生くらいが、全てをさらけ出している感じで少しやりやすいかもしれません。しっくり来ているかというと、全体的に「まだまだ」だと感じています。

・年齢が変化していく難しい役ですが、どのようなことを心がけていますか?

北澤 反抗期を迎えてから、均のことを「お父さんみたいな存在」と言うんですけど、思春期の子がお父さんにあまり話さなくなるような状態を「どう表現できるかな?」と考えています。お母さんには自分の思っていることも全部、ワーって話してしまうと思うんですけど、「お父さんだと…」と雨も言っているので、どう言葉を選んで、自分の本心を隠すかというバランスに苦戦しています。アドリブを入れるような明るい箇所も基本的にはない役なので、他の皆さんのコメディチックなところですごく笑わせてもらったりしています。良いリフレッシュになっています(笑)。

・北澤さんの反抗期は、どんな感じでしたか?

北澤 反抗期がなかったんです。3歳上の姉も反抗期がなかったので、「父に反抗する娘の気持ち」がわからなくて…。両親はあまり私の活動に干渉しないタイプなので、舞台のことも「あ、おめでとう!」と、サラッと終わりましたね(笑)。でも、観に来てくれる予定です!

北澤早紀
愛知県出身。AKB48チーム4のメンバー。舞台出演は「花嫁は雨の旋律」が初となる。

「演技」を職業としている方々の中で、”ショボイ”こともできない(北澤)

・役を引きずってしまう感覚などはありますか?

北澤 たまに「こういう時、雨だったらどうするんだろう…」と考えてしまうことがあります。でも、幼稚園から高校生になる役なので「どの年代なんだろう」「今の私はどの雨なんだろう」ってなります(笑)。

・プレッシャーは感じるタイプですか?

北澤 めちゃめちゃあります!「演技」を職業としている方々の中で、”ショボイ”こともできないし、AKB48以外で、1人でグループを抜けてやるのも初めてに近いので「AKB48ってこんなもんなんだ」って思われたくない…。一緒に共演する皆さんにも迷惑をかけたくないし、AKB48グループにも迷惑をかけたくない!っていう思いがもう…「頑張んなきゃ!!」って思います。私が何か失敗したら、どちらにも迷惑がかかっちゃうから…。

・お稽古中に楽しい時は、どんな瞬間ですか?

北澤 全部、とっても楽しいです!最初の本読みの時も、文字を追いながら(声を)聞く…という経験がなかったので、私が頭の中で思っているのと違う声が来ると「こんな言い方もあるんだ!」って思えて。あまりしっくりこなかった言葉も、声に出して読んでくださることで「こういうことか!」っていう発見があったりするのが、すごく楽しいです。動きもつくと更に、ちょっとした仕草で変わったり。ちょっと下を向くか、上を向くかで全く違う。自分ではない子を演じているので「すごく変化があるんだな」ということが、演じている時も見ている時もすごく楽しいです。

「個人の北澤早紀」を…そこを見て頂きたいです!(北澤)

・これから、更にミュージカルや女優のお仕事に挑戦していきたいという気持ちは強くなりましたか?

北澤 なりました。本番を迎えてみないとわからない部分もあるんですけど、とても楽しいので、もっとやりたいです。楽しんでいて良い時期なのかわからないんですけど…(笑)。

・仕事をするうえで大切にしていること。AKB48として活動しているとき、役者として活動しているときそれぞれ教えてください。

北澤 常に全力で。できなくても、できる限りのところまでやるように心がけています。ちょっとでも甘えちゃったら、絶対(お客様に)わかってしまうので。全力でいきたくても、なかなかうまくいかないときはあるんですけど、それでも今、自分にできる全力でやりたいって思っています。

・女優の時と、AKB48の時、大きなスイッチの違いはあるのでしょうか。

北澤 アイドルの時は、やっぱり親しみやすさとかがある方が、応援したくなってもらえるかな?と思うので、ナチュラルな自分でいます。舞台のお稽古に来ると、シャキッとしますね。AKB48グループのメンバーとは、もう6年くらいずっと一緒にいるので、気を許し合えるのかなって。一歩外に出たらやっぱり「頑張らなきゃ!」って思うんです。アイドルは「若くてナンボ」みたいな世界で、一緒のグループには15歳くらいの子もいるけれど、今回は一番年下だったりするのも、大きいですね。

・ご自身と、演じる雨の共通しているところはありますか?

北澤 自分が何かを感じたりしても、最高潮が来るまで、それを言い出せないところです。自分の思いをためて、ためて「ここぞ言うべきところだ!」という時だけ、言う。自分では言葉にできないところですね。思ったことをすぐには言えないです。「主張がなさすぎる」ってよく言われます(笑)。

・将来の目標や夢を教えてください。

北澤 演技はやりたいです。でも画面越しではなくて、直にお客様がいるところでやりたい。劇場公演をやっていると、お客様の反応がすぐに顔や雰囲気で伝わってくるんです。そこに一番やりがいを感じるというか、やっぱり目の前にいる人を楽しませたい…感動させたい。そういう気持ちが強いので、劇場公演も大好きなんです。生のものをやっていきたいですね。

・こんな役をやってみたい、というのはありますか?

北澤 今回は、ある意味「自分の通ってきた道」なので、苦戦はするけど未知なものではないって思うんです。だから、自分とかけ離れたような未知な役をやってみたいです。自分は割と地味で、騒ぐタイプではないので「自分っぽくない役」をやってみたいなと思います。

・最後に、見に来てくれるお客さまへ、メッセージをお願いします。

北澤 「AKB48の子だ!」と、先入観をもってきてくださる方がほとんどだと思うのですが、一度「AKB48」というフィルターを外して見て頂きたいと思っています。「しょせん、アイドルなんだろうな」と思う方も、私を応援してくださっている方も。「AKB48の北澤早紀」としてではなくて、「役を演じる北澤早紀」を見てほしいなという思いが強くあります。逆に、アイドルらしさは封印して演じたいって思うんです。達成感があっても、それで終わりにせずに、反省も拾いながら終わりたいなと思うし、終わったから終わりじゃなくて、まだ先は決まっていなくても、何か先につながるようなものが発見できたら…って思うんです。たくさん吸収して、今後につなげていきたいなって思います。「個人の北澤早紀」を…そこを見て頂きたいです!

企画・構成:小宮山薫 インタビュー& 文 :Murata Yumiko  写真:吉永和久

ILLUMINUS Summer Stage「花嫁は雨の旋律」


【公演概要】
・日時:2017年8月16日(水)-20日(日)(全8stage)
・会場: 中野ザ・ポケット
・住所:〒164-0001 東京都中野区中野3丁目22−8
・脚本・演出:吉田武寛
・チケット(全席指定席)
S席(1列〜3列) ¥5800
A席(4列~15列) ¥4800
*プレイガイド(チケットペイ):https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9153
*当日券は¥500増し

・ストーリー :事故で記憶を失い、少女に戻ってしまった片山雨。その夫である時計技師の片山均。二人を巡る少しだけ不思議な日々。

・Official Page: https://illuminus-creative.jimdo.com
・Official Twitter: https://twitter.com/HANAYOME2017

【公演スケジュール】
8/16 (水) 19:00~(♯)
8/17 (木) 19:00~(♭)
8/18 (金) 14:00~(♯)/19:00~(♭)
8/19 (土) 14:00~(♭)/19:00~(♯)
8/20 (日) 12:00~(♯)/16:00~(♭)

【Cast】
・Single Cast
中谷智昭  北澤早紀 (AKB48) 内田眞由美  絲木建汰 奥野正明  赤沼正一
菊池千花  中島一博 千歳ゆう 樹宮 直稀

・Double Cast
▼Team ♯
品川ともみ 権藤 宏昂 山﨑まゆ子 河田真実 丸山えん

▼Team ♭
下京慶子 小柳真理恵 まついゆか 豪士 久保田奈津希

【協力】
LIPS*S D.C.top-hat AKS FLAVE ラナビオン 八田プ ロダクション PuR キャンパスシネマ 三桂
ハーデスエンタテインメント リンクアップ クリームインターナショナル エッグスター

【企画・制作】
ILLUMINUS (運営会社FreeK-Laboraotory)